曲をどんな風に表現するか考える力を身につける方法(初級編)
2021/12/16
こんにちは。所沢市 ブルーメンピアノ教室の増渕美恵子です。
私は、ピアノを演奏する上で最も大切なのは
「自分はどう弾きたいか」「自分はどう表現したいか」を
自分の意志で決める、ということだと考えています。
実際音大生などでも、この力を身につけている人は
少ないのではないかと私は感じるのですが、
いろんな情報を取り入れた上で、自分は何に共感するか、
という心の声を聞きつつどう表現したいか自分で決めた時、
音の説得力が増し、人の心を掴む演奏表現することに結びつくのだと考えています。
これからピティナやピアノコンクールを受けたい子も必要な力ではないでしょうか。
しかし、この表現力を身につけることはピアノの演奏のテクニックを身につけるより難しく、
時間もたくさん要するため、小さい子から考える癖がつくよう、訓練しています。
例えば、最近の例だとこのストリーボックの「楽しい朝」をレッスンで行ったときの会話です。
私「そう、とっても良く練習してるね。ところでこの曲の楽しい朝ってどんな感じがする?
Yちゃんだとどういうとき?」
Yちゃん「休みの日早く目が覚めた時、早く遊びに行きたいなって思う」
私「そうだよね!先生もこの曲のイメージは小学生の頃の夏休みに朝早く起きて、ラジオ体操して、ご飯食べて、お兄ちゃんと一緒に朝9時から夏休みの宿題を毎日やることになってたんだけど、小学生ながらすごい充実してるなって思ってたの!夏休みの宿題もちゃんと減ってるし。この曲もそんな感じ!左手の伴奏があるけど、これもテンポ通りはっきり弾くと順調に
進んでるって感じしない?」
とやや私がたくさん話していますがここまで話すと
その情景を考えたり、違う質問をしてくれたりします。お母様が見学に来ていると
「それは怒らないで済みますし、いいですね(笑)」と言ってくれたり。。笑
この話の後にYちゃんは元気よく、テンポも一定で弾いてくれました。
自分の日常に近いことと照らし合わせて、どう弾きたいか、どんな気持ちか考えて演奏する。
小さいお子さんの教材はこのようにイラストがついていたり、題名も想像しやすいので、
まずここから始めるといいと思います。そうすると
楽譜のここはこうかいてあるけどこう弾こう、などだんだん考えられるようになってきます。
この訓練をしていると、もっと難しい曲を弾くようになっても
「この作曲家はこんな気持ちだったんじゃないかな」と考えられるようになり、
それがどう演奏したいかにつながります。
難しそうに感じるかもしれないですが、まず弾いている本人も表現できるようになると
自分の心とリンクして、益々楽しくなります!
ぜひやってみてください^_^
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